こんにちは、かろめはです。
この記事では、「具体と抽象」という本の要約を図解と文章でできるだけ分かりやすくお届けします。正直、今まで読んだ中で1番面白い本でした。
メモの魔力と共通する部分もあるのですが、圧倒的なわかりやすさと内容の濃さで、よくわからんと思っていた部分が解消されてとてもスッキリしました。


こんな方は是非最後まで読んでください。

目次
「具体と抽象」要約と図解
そもそも抽象化ってなに?
今の時代、本でもネットでも、具体的でわかりやすい表現が求められ、抽象的な表現は多数の人間を相手にした場合には徹底的に嫌われます。
しかし、人間の知性のほとんどは、抽象化によって成立していると言っても過言ではありません。



人間がここまで発展してこれた理由。その1つの答えが、言葉や数を自由に操り、知識を伝達してこれたからだと思います。
そして、その言葉や数を操ることができるのは、なぜでしょうか?
それは、人間に備わっている抽象化能力のおかげなのです。
抽象化を一言で表すと、複数のものをまとめて、1つのものとして扱うことです。
例えば、川で魚が3個匹泳いでいるとします。しかし、泳いでいる魚は本来別々の物体のはずです。
もし抽象化が出来ないとすると、魚Aと魚Bと魚Cと…ってなります。(そもそも、魚という言葉自体が抽象的なのでそれすらムリだと思う)
それでも、魚が3匹いると認識できるのは、複数のものをまとめて1つのものとして扱う「抽象化」ができるからなのです。
私達は、抽象化なくしては生きられないのです。逆に、抽象化をマスターすると頭をよく出来ます。
なぜ議論は終わらないのか?
「顧客の言うことを聞いていては良いものはできない」に対して、「顧客の声が新製品開発のすべての出発点である。」
このような議論は度々おこります。
それは、具体と抽象の視点が抜け落ちていることが問題です。言い換えると、両者の抽象度のレベルがあっていないのです。
「顧客の意見を聞くな!」は、革新的な商品を生み出し続ける会社で聞かれる意見です。
基本的に顧客の声は、「色の種類を増やして欲しい」や、「もっと小さくしてほしい」など、今あるものの改善という具体的なレベルの要望しかとりあげてきません。なので、これに右往左往していても、本質的な解決にはなりません。
逆に、本質的な改善は具体的な意見を抽象化した、「使いやすくしてほしい」、「自分仕様のがほしい」などです。
つまり、両者は全く違った視点で商品を開発しているのだから、議論をする必要すらないのです。
あなたの目標はなんですか?
大学生に、あなたの目標は何ですか?と聞いたら、次の言葉が帰ってきたとします。
- 世界中の人々を笑顔にしたい
- 日本の子供に勉強の喜びを教えたい
- 理科の学習用のアプリを作りたい
- プログラミングの教室に毎週火曜日、半年間通って資格を取りたい
これを、「志の高いと思える」順に並べるとどんな順番になるでしょうか?
同じく、「実行可能性が高い」と思える順番はどうでしょうか?
恐らく前者は①②③④での順番で、後者は逆の④③②①の順番になったのではないかと思います。
そして、これらの問いを具体と抽象の視点で見ると、①が最も抽象的で、④に進むにつれて具体的になっています。
抽象的な①ほど、一般性が高く範囲が広いため、志が高いように見える一方で、具体性が高い④は範囲が狭く現実的であると言えます。
最も良いのが具体的な目標と抽象的な目標をつなげてしまうことです。
例えば、
「私は世界中の人々を笑顔にしたい。(②③も入れつつ)そのために、プログラミングの教室に毎週火曜日、半年間通って資格を取りたい」といった具合です。
ここで必要になってくる超重要な考え方が、具体と抽象を往復すること。どっちか1つに偏るのではなく、具体と抽象両方の視点を持つことが重要なのです。
鬼滅の刃を参考にして物語を作るならどうする?
具体と抽象を往復することがどれだけ重要かを、鬼滅の刃のあらすじを使って解説してみます。
大正時代、炭治郎は炭焼きをして暮らしていた。
炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺された。
唯一生き残った禰豆子も鬼と化してしまうが、ふつうの鬼と違うことに気づく。
炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を求め、命を賭けて「鬼殺隊」に入隊する。
あなたなら、このあらすじを参考にして新しい物語を作るとしたらどうしますか?
凡人が作ると、こんな感じになります。
江戸時代、灰二郎は炭焼きをして暮らしていた。
灰二郎が家を空けたある日、家族は妖怪に惨殺された。
唯一生き残った豆子も妖怪と化してしまうが、ふつうの妖怪と違うことに気づく。
灰二郎は、豆子を人間に戻す方法を求め、命を賭けて「妖滅隊」に入隊する。
はい。完全にパクリ作品になります。何も生み出しません。
逆に、頭の良い人だとどうなるか?
頭の良い人は、あらすじを読んで、物語の構成を見つけてきます。その構成をパクって新たな物語を生み出すので、無限にアイデアが湧いてきます。
つまり、頭の良い人は何をやっているかと言うと、具体(鬼滅の刃のあらすじ)→抽象(鬼滅の刃の構成)→具体(新たなアイデア)というふうに、具体と抽象を往復しているのです。
これができるようになると、色々な場面で応用できるから、具体と抽象を往復していると頭の良い人になれるよ~っていうお話でした。
まとめ:ここまで読んでくれたあなたは変人です
この雑魚ブログの雑魚記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。こんな記事を最後まで読んでいるあなたは、かなりの変人です。
そんな愛すべき変人さんにオススメしたい作品が3冊あります。
この3冊です。
この雑魚記事は、冒頭で説明したとおり、「具体と抽象」を参考に書いたのですが、僕が今まで読んだ中で1番面白い本だと感じました。
メモの魔力を読んだときは、僕には少し難しくて理解できなかった、「抽象化」の部分をイラストや図解を使って分かりやすく書かれています。ページ数はたったの132ページです。
是非、一読することをオススメします。メモの魔力と合わせて買うのもありだと思います。
あと、一応この雑魚ブログはオーディオブックのブログなので宣伝しておくと、メモの魔力と具体と抽象のトレーニングはAudible版も出ています。
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それでは、ありがとうございました。